第三地区住民自治協議会

２月２４日(火)いよいよ中村プロジェクトのスタートです。前日から準備を進めてきましたが、この日も学校のヒマラヤ杉やポプラの木にワシ・タカ・フクロウのはく製を中村教授が一人で取り付けました。


６８歳の中村教授ですが、２０ｍもあるヒマラヤ杉にスルスルと登り、６体のはく製を取り付けました。


民放テレビ局４社、新聞３社が集まった記者会見で、中村教授から長野のムク鳥の生態やなぜ市街地にムク鳥が集まるようになったかの説明がありました。ムク鳥は、ねぐらにしていた里山が住宅開発で少なくなり、天敵のいる山を避けて安全な市街地に集まりだしたとの事です。ただ、鍋屋田小学校に長野盆地中のムク鳥２～３万羽が集中してねぐらを取るのは異常な現象で、ねぐらを分散させるか市街地は安全ではないことを解らせ、山に返すかするのが今回の対策の目的だそうです。


２４日１６時からいよいよ対策のスタートです。まず学校の拡声器を使って、中村教授が山で録音したワシ・タカ・フコロウの鳴き声を流しました。


１６：３０頃から集まりだしたムク鳥は、いつもは１７：００頃にはヒマリヤ杉に止まりだすのですが、今日は警戒して上空を旋回し続けました。それでも暗くなってきた１８時頃から木に止まりだしたので、中村教授が木に取り付けたロープを市の職員や住民が引っ張って木をゆすり脅かし続けました。一旦は逃げていたムク鳥ですが、すっかり暗くなった１９時頃にはいつものように木にびっしりとねぐらをとりました。
中村教授は、「明らかにムク鳥の行動パターンに変化が出た。初日としては成功です。」とコメントされましたが、素人の我々には半信半疑で、本当にこれで成功するのか不安な初日でした。　続く